133 :キチママまとめちゃんねる 2019/12/19(木) 02:48:56 ID:GA.f3.L1
うちの姉の話
我が家は弁当が必要な人は自分で作れという教育方針で、姉は高校生の頃からお弁当が必要だったので
料理スキルが無いなりに考えて、冷凍食品を詰めまくった弁当を持っていってた
冷凍庫から取り出して詰めるだけの5分もあればできるお弁当
そんな姉が婚約して、双方の親族で食事したとき、向こうのお姑さんたちが
「今の子はいいわよね、冷凍食品があるからお弁当づくりが楽で。私たちの頃は無かったから」
という話をしてた
嫌味とかじゃなく、便利な世の中になったよねという言い方
でもそれを聞いた姉は、
「冷凍食品も家電も充実してない不便な時代でも毎日お弁当作ってたなら、
料理スキル低い私も冷凍食品使わずお弁当作れるんじゃね?」
と思い立ったそうで、急に冷凍食品の購入を辞めて、いろんな調味料とかを買い集め始めた
「昔はこんなの無かったんだろうなー」と言いながら、チューブで使いやすい豆板醤やら柚子胡椒やら買ってた
そして「昔は無かったもんなー」と言いながらスマホでレシピを検索
作れそうな簡単「だけレシピ」なるものを使ってお弁当を作り出した
そしたら冷凍食品の頃よりお弁当の単価は下がるうえ、お弁当のメニューも増え、残りは家族の昼食になった
料理はコツをつかめばトントン拍子にレパートリーが増えるためか、姉はどんどん色んな料理を覚えていった
冷凍食品オンリーのお弁当がたった半年でレパートリーに富んだ栄養バランスの考えられた彩りのいいお弁当にかわって衝撃だった
「昔の人はこんなに色んな調味料売ってなかったんでしょ?
料理もネットでいつでも簡単検索、なんてこともできなかったんでしょ?
お姑さんたちってすごいよね?私、今の時代じゃなかったら三食カップ麺生活だったかも」
と姉はお姑さんたちをリスペクトしていた

ちなみに、姉はもともとものすごく偏食で、毎日同じものを食べ続けることができる
夏休みの間、両親共働きだったので母はインスタントラーメンを買い置きしてたのだが
姉は夏休み期間ずーっと私が嫌いで食べられないチキンラーメンをかわりに食べ続けた
美味しいと感じるものは毎日どころか毎食食べても飽きないらしく、私が子供の頃は毎朝納豆ご飯を食べてた
納豆食べすぎて痛風になり、納豆禁止令が出た後は毎日卵かけご飯(醤油もなにもかけない)を食べてた
そんな姉だから、毎日同じ冷凍食品のお弁当でも生きていけたんだけど
お姑さんたちの会話をきっかけに、料理に目覚めていろんなジャンルの料理を覚えたのが私にはとても衝撃だった

だけど義兄の話、義兄にはいろんな料理を作ってくれるのに姉自身は昼間は同じものを連日食べているらしい
キャベツが安い時期は、毎日キャベツ焼き飯
キュウリが安いときは、毎日かっぱ巻き
そして今の時期は、大根おろしを味もつけずに直食べしてるらしい
野菜が軒並み高かった頃は、保存してた玉ねぎを焼いただけのもの
それも少なくなってきたら、きのこのバターソテーを食べ続けてたんだとか
「食費は驚くほど安いけど、なんか俺、申し訳なくて・・・」と義兄から相談された
でも姉の偏食は昔からなので私でもどうにもならない